シカと言えば奈良県が思い浮かびますが、シカにせんべいをあげたことがある人も多いと思います。
奈良県にある奈良公園にはシカがいっぱい住み着いており、人の数よりシカが多い時もあるくらいです。
そんな奈良公園の端の方でおばあちゃんが売っているのが「シカせんべい」です。
不思議と観光客がシカせんべいを持つと「クレ、クレ」とシカが近寄ってきてますが、そのおばあちゃんがやっている店には近づいてきません。なぜだろうと思いますが、そんなことはないようで日々シカせんべいを食べられないようにおばあちゃんがシカと格闘しています。
シカせんべいを販売している60代のおばあちゃんは「シカは利口だから、油断していたら食べられる」と言っていました。休日などは観光客も多く賑わい、シカにシカせんべいを与えてくれる人が多いのでシカもお店を襲撃してこないようなのですが、平日になると観光客よりシカが多いということが多々あり、シカはせんべいを貰えないので空腹になり、お店を襲撃する可能性が出てきます。おばあちゃんは小まめに近づいてきたシカにシカせんべいを与えて追い払っているのです。
あと、お店で売っているせんべいは食べてはダメだというのを手を叩いたりして威嚇し、覚えさせているようで、シカがお店に近づいてきて、おばあちゃんがその目をシカに向けると逃げていくということがありました。
しかし、奈良県のシカも人に慣れていると言っても野性動物です。空腹になると食べ物を狙うのは動物の習慣です。
なので、シカにも空腹になってもお店を襲撃してこないようにうまくシカをコントロールすることが大事な作業のひとつになります。奈良県ではシカせんべいを証紙で束ねられているのですが、この証紙だけで売り上げが年間約3000万円ほどに上るため奈良県としては大きい収入源のひとつです。そのため、奈良県では怪我してしまったシカの治療や出産の補助などに利用しています。なので、シカがもしお店を襲撃してシカせんべいがなくなってしまうと怪我したシカや出産の補助ができなくなってしまうため、自分で自分の首を絞めてしまうことをシカはわかっているため、お店には近付かないようにしているのかもしれません。
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