不老不死の生き物　ベニクラゲ

人間でも分からない不老不死の方法ですが、それを現実にしている羨ましい生き物がいます。その生き物はベニクラゲという名前で、1㎝にも満たない小さなクラゲですがその身体能力は人間をはるかに上回る力を秘めています。

不老不死とは死なないという意味ですが、全ての人の理想は自分の好みの年齢で成長が止まるということだと思います。このベニクラゲでもそこまでの能力はありませんが、限りなくそれに近い体験を出来る方法を知っています。簡単にいうと、若返りを行うことで不老不死を現実化しています。

人間を含めて、どんな生き物でも老化現象が進み寿命を迎えます。このクラゲも同様に老化が進みますが、その後の対応が他の生物とは大きく異なります。老化が進み寿命が迫ってくると、組織や器官を退化させ肉の塊のようになり、若いポリプに戻ってしまうのです。ちなみにポリプというのはクラゲの子供のことです。つまり、年を取ってくると子供に戻って若返るという意味で不老不死であり、年寄りのまま永遠に生き続けるということではありません。

先に書いたように希望の年齢のまま一生を過ごすことはできませんが、考え方によってはそれ以上に羨ましい不老不死の技術を持ち合わせているように思います。人間の人生はやり直しが利きません。それはそれで時間の大切さや何かに対して情熱的に取り組めるという利点もありますが、誰だって一度はやり直したい時期というものを持っていると思います。ベニクラゲになれば何度でも人生をやり直すことができ、様々な人生を体験することができます。

以前の人生はこの時期に失敗したから今回の人生は同じ時期には違う方法を試してみようとか、前回はこの分野でせいこうしたから今回は違う分野に挑戦してみようなど、想像するだけでも楽しい発想が浮かんできますし羨ましい気分にさせてくれます。今の段階で不老不死の技術を持った生き物はベニクラゲだけですが、未来は人間世界にもこの技術が応用されるたらなんて考えると、夢の世界に迷いこんだ気分にさせられます。